携帯電話と同じように、ついこの前までは夢のまた夢であった、二足歩行ロボットが歩き出している。
イメージとしての二足歩行ロボットは、アトムや鉄人の時代以前から私たちの頭の中では走り回ってたし空だって飛んでいた。 しかし、二足歩行を実現するためにはセンサー系、制御系に関する数々の難関があり、ASIMO以前はすり足で歩行する疑似二足歩行の技術しかなかった。 それが今では子供のおもちゃレベルの二足歩行ロボットさえ購入できる。 ロボットというとヒューマノイド型を思い浮かべるが、もちろん工業用ロボットなどのような、形は人間には似てないロボットたちもたくさん働いている。 効率の良い形だからだ。 では今なぜ、ヒューマノイド型、二足歩行のロボットを作る必要があるのだろうか。 理由は簡単である。 現在人間の使用している施設や道具をそのまま使用可能だからである。 乗り物や道路、階段、道具などをロボット専用にさらに作る必要がないからだ。 昔、ブレードランナーという映画で宇宙開発用のロボット「レプリカント」が人間そっくりなのを、もっと効率の良い形状があるんじゃないかと疑問に思ったことがあったがそれは人間の使っていた道具をそのまま使えるためである。 ヒューマノイド型ロボットやパワーアシストスーツが必要をされる場面は、介護、家事、救助などが主なものになるだろう。 さらなる軽量化、不整地歩行、転倒制御、転倒回復動作等の制御技術と、音声認識や人工知能の開発が進めば、ロボットが家庭に迎えられる日もそう遠くはないかもしれない。 では、モビルスーツはどうか? モビルスーツとは機動戦士ガンダムに出てくる戦闘用の人間型乗用ロボットだが、現時点で戦闘用にこのような巨大な人間型スーツを作るメリットはあまりないように思う(戦争があってるとしてだよ)。 ヒト型であるメリットの人間用の銃器など、ちっちゃ過ぎて持つことが出来ないし、自重がありすぎて沼でもあったらお池にはまってさあ大変どころか、全員枕を並べて討ち死にである。 落とし穴一つで勝てる。 もちろん乗用であっても小型軽量で、不整地歩行や転倒制御の技術が十分ならば兵士の防御力、攻撃力をアシストするには効果的かもしれないが、巨大なモビルスーツは戦車等のように被弾面積を減らすことが困難(平べったい方が弾が当たり難いのに、すっくと立ってたりすると目立って仕方ない)なため、狙い撃ちに遭う上に、転びでもしたら中に乗っている人間の命に関わる。 カッチョ良いんだけどねぇ。 残念。 ASIMOかわいそう。
by yabureisha
| 2007-12-08 15:18
|
ファン申請 |
||