温暖化つながりで、もう一席。
温暖化で南極の氷が溶けてしまったら海面は上昇するはずですが、いったいどのくらい上昇するのか計算してみましょう。 理科年表によると南極の面積は1360万平方キロメートル、海の面積は3億6千万平方キロメートルです。 割り算すると海は南極の約26倍の面積になりますので、南極の氷が26m溶けると、海面が1m上昇するという計算になります。 南極の氷の平均の厚さは2450mですから南極の氷が全部溶けると、26で割って海面は94m上昇するという計算になります。 (↑水と氷の比重などは簡略のため無視してますよ) しかし、それだけ南極周囲の気温が上昇すると、南極内陸部の気温との温度差で霧が発生し、雪を降らせ、南極の氷は増すのではないかと説もあります。 またそれだけの膨大な量の淡水が海に流入すると海水の比重が変わってしまう(塩分濃度が変化するため)ので、海流が変わり、逆に寒冷化が起こるという説もあります(デイアフタートゥモローでありましたね)。 超長期的には氷が溶けると南極大陸の重量が減少しますので、アイソスタシーによって南極直下の地殻は上昇してくるはずです。 さて気温が上がれば海水の温度も上がるはずです。 水の体積膨張率は20℃で2.1×10(-4)/℃。 地球の海の平均水深を約3800mとすると 平均海水温が1℃上がれば、海面は3800m×2.1×10(-4)=80センチほど上昇することになります。 南極の氷が溶けたらどうなるという計算は出来ますが、そこに至る条件や付随する変数が多すぎて実際の気候変動の挙動を計算するにはスーパーコンピュータでも難しいでしょう。 まあ、いずれにしても人類の生き残る道はなさそうです。 3億年も繁栄した恐竜をも滅ぼした地球規模の気候変動にいったいわれわれはテレビの待機電力をカットする程度で追いつけるのでしょうか。。。
by yabureisha
| 2007-09-25 17:17
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